シャケ
狗巻棘じゃないよ。
スプラトゥーンレイダースが発売されて1カ月経とうとしているところですが、皆さんどのようにお過ごしでしょうか。
私はもう言うまでもなくシャケ漬けの毎日ですね。
こう書くとシャケの保存業でも始めたかのような文面ですが、もちろんレイダースのことです。(素人がやっていいのかは分かりませんが、シャケの塩漬け作りもいつかやってみたいですね)
途中でモンハンX挟んだせいか未だに無限食堂クリアできていないんですけど、ボリューム凄すぎませんか?
ならこんなの書いてないでさっさとクリアしろよと言われてしまうかもしれませんが、少し気になったことがあったので調査ついでに忘れないように言語化しようと書き起こしている所存でございます。
タイトルにもある通り、『カービィのエアライド』に登場するドラグーンを名前の由来から読み解いていった今回の記事。完全に私の趣味全開ではありますが(いつもそう定期)、最後までお付き合いいただけると幸いです。
ドラグーンも出てくるシリーズ最新作↓
火を吐く竜騎兵

ドラグーン 竜騎兵
それは火器を装備した騎兵を指し、30年戦争以降銃火器の普及とともに数を増やしていった兵装のアーキタイプです。
元をたどれば火炎放射短銃を使用した仏国兵がこの銃をドラゴンになぞらえ、それを使用する騎兵をドラゴンを持つ騎兵、竜騎兵と名付けたことが始まりだったと言われています。
ここから騎兵=ドラグーンのイメージが強くなり、火器を持っているだけでもドラグーン、短銃を装備しているだけでもドラグーンと呼ばれるようになっていきました。
乗馬しながらでも安定して発砲できる短銃に「ドラグーンマスケット」と名付けたりと、一躍ドラグーン旋風が巻き起こっていたのが、この17世紀ごろであると言われています。
今よりも頻繁に隣国との戦争が起こっていた中世欧州で、一瞬とはいえ流行ったということはそれほど有効な兵装ではあったわけです。ま、ギリシア最高打点と言われたファランクスが馬乗って中距離戦仕掛けてきたらそりゃ強いよな、と。
その強さも、幻の生物であるドラゴンの名を冠することに説得力を持たせた要因なのかもしれません。
余談ですが、火器を装備し胸甲騎兵の様相を取っていたドラグーン部隊は一応扱い的には重装騎兵なはずなのですが、英国王室竜騎兵では軽装竜騎兵、重装竜騎兵と2つに分かれていたそうです。カタファランクト・ドラグーンと言ったところでしょうか。格好いいですね。
つまるところ、ドラグーンとは火器を装備し胸甲騎兵となった兵士である、というところまではご存じの方は多いと思いますが、ここで『エアライド』のドラグーンを思い返してみると、う~ん、まったくドラグーン要素はありませんよね。
ここが、今回の考察ポイントとなります。
この記事が「解説」ではなく「考察」の体をとっているのは、今からこの「ドラグーンのドラグーン性」について考察していくからなんですね。
次は、エアライドマシンのドラグーンの方から考えていきましょう。
虹を描く竜騎兵

こちらのドラグーンは言うまでもなく3つのパーツを集めると顕現する伝説のエアライドマシン、空の王者と形容される、最強の機体ですね。
ひとたび空を飛べばあっという間に時速200キロまで到達し、七色の羽で飛んだ後には虹がかかるほどの残像を残す、他の追随を許さないほど圧倒的なマシン性能を誇ります。
そんなドラグーンですがやはり空の王者というだけあって騎兵、つまり大地をかける馬とは対極の位置にいるように思われますが(実際エアライダーのある場面ではドラグーンが空担当、ハイドラが陸担当であるかのような描写があった)、なぜそのような機体がドラグーンの名を冠しているのでしょうか。
それを考える際に重要になってくるのが、竜騎兵としてのドラグーンのルーツだと私は思っています。
先ほど書いたように、ドラグーンの語源はフランスの火炎銃、ブランダーバスがドラゴンと言われていたことだとされています。
つまり、原初の意味でのドラグーンとはブランダーバス(ドラゴン)を使う騎兵という意味なのです。
エアライドマシンとしてのドラグーンは、ノヴァ製ではない=完全な意思を持った生命体、或いは半生命体ではあるものの、その用途、破壊力ははっきり言って兵器のそれです。
『スマブラX』の亜空の使者での活躍なんかが顕著ですが、ドラグーンはシティトライアルの範疇を超えると無制限の加速による衝突破壊なんかができ、それこそスターシップやトリプルスターに匹敵する破壊力を有しています。
亜空砲戦艦なんかよりよっぽど兵器だよ。かっこよかったけどさ。
『エアライダー』曰くマシンとライダーは人馬一体。ドラグーンに乗った搭乗者も含めて「ドラグーン」なのだとしたら、この名前の意味合いも少し違って見えてきます。
現実のドラグーンは語源に立ち返ると「兵器ドラゴンを扱う騎兵」
ゲームのドラグーンがマシンと、それに登場するライダーを指すなら、エアライドマシンドラグーンとは騎手に使われている兵器、すなわちドラゴンであると類推できるのです。
こじつけ臭くはありますが、ドラグーンのドラゴン性は至る所に隠されています。
隠されるも何も、機首の鋭い爪なんかはまさに竜爪を表しているように思えますし、天空を自在に飛ぶというのも、雲蒸竜変という言葉があるように竜の特徴のひとつです。
この視点に立つと、ドラグーンが七色の軌跡を残して飛ぶことにも重要な意味があるように思えます。
現在は西洋のドラゴンの火を吐くイメージなんかも相まって、竜に様々な属性を感じることができますが、元来東洋の龍というのは鯉の滝登り伝説、登竜門の存在などからわかるように、水と密接に関わっていると考えられてきた幻獣です。
ゲーム好きに身近な例で言うとギャラドスが水タイプなのと同じ理由ってことですね。いや、あいつドラゴンタイプじゃねぇから例えとしては不適切かも。
ここで「東洋の」としたのは日本や中国の龍といった、あの細長くて髭を生やした『ドラゴンボール』の神龍みたいな龍だけでなく、蛇や人の姿で描かれるインドの竜神蛇神も水の神として崇められていた記録があるからです。
そもそも竜のあの細長い体自体、川の流れから来るものだとされています。
そこから、川が蒸発して雲になる=龍は雲を使って空を飛ぶ
雲が雨になって降り注ぐ=竜神信仰の恵み
雨が上がって虹がかかる=虹は龍の通った跡
などといった伝説に発展していったようです。
そう考えると、ドラグーンが虹の軌跡を残すのにも龍のメタファーだったからという理由が見出せそうですよね。
蛇や人がいいなら、ドラグーンのあの機械的な見た目でもドラゴンに入るかも・・・?
他にはドラゴンには「伝説上の存在」といった概念そのもののメタファーとして使われることも多いです。皆さんも、伝説上の生物と聞いたらドラゴンを思い浮かべる人が多いと思います。逆に「コロポックルを思い浮かべました」って人がいたら腰抜かしちゃうけどね。
我々がゲーム中伝説のエアライドマシンを「伝説」と認識しているとき、まさにドラグーンは概念上でドラゴンと結びついていると言えます。
そしてそれが完成した時、騎手に扱われる本来の意味でのドラグーンとしてプレイヤーの前に姿を現す。
それが、ドラグーンがドラグーンたる所以なのではないかと私は考察しました。
ここまでが本記事の考察内容なのですが、せっかくなので他の伝説のエアライドマシンの名前についても考察していきましょうか。
レオは言うまでもないですね。ラテン語でライオンという意味そのままです。
また、しし座の星という意味も含むようなので「流星の旅路」の歌詞にある「闇を切り裂く赤い星」はまさにレオのことを歌っていたのだということが確信できました。これは新たな発見ですね。
そしてハイドラについてですが、ギリシャ神話のヒュドラから来ていて、多頭の悪魔の姿をしたこの蛇は高い再生能力と狡賢い知恵、猛毒を持つ怪物とされています。
その様から、ハイドラには困難な状況や最悪な問題が次々と湧き出てくることを指す際にも使われるらしいのですが・・・
ハイドラそこまで言われる筋合いはねぇよ!!?
画像出典:ブクォイ・コレクションより「ハサールの領事」
『カービィのエアライダー』2025年11月20日発売
制作・著作 株式会社ハル研究所/任天堂株式会社
©Nintendo / SORA / HAL Laboratory, Inc.do























































